2010年12月06日

冬始まる古天神

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 12月に入り、佐賀では気温が下がり、やっと紅葉の本番が始まって街中が色づいています。だから、まだ秋の終わりのような様相で少し寒くなった感じですが、ここ古天神ではもうすでにとっくに紅葉は終わり11月に真っ赤に色づいていたもみじ達はすべての葉を散らして、枝だけの寒々とした冬の木立の様相を見せていました。古天神は冬そのものでした。

 標高が高いため冬の寒さは相当厳しいようです。果たしてマイナス6度にも7度にも下がる気温の中で、宿の仕事が務まるのか不安もあります。暑さにも寒さにも弱い私がここで過ごしていくためには、ここの気温に体を順応させなくてはならないのですが、お客様のために体を動かし続けていくうちに、気づいたときには慣れていたと思えるようにならないかと、淡い期待を抱いております。もっと過酷な、標高千メートルの地でも、人との温かい触れ合いを励みに生活を楽しんでおられる「桃花庵」さんを目標に頑張りたいと思います。

 ただ、冬は他の季節にはない楽しみもあります。静まりかえって何もない窓の外の風景を見ているだけで心の奥のざわつきが収まってくる気がします。見なくてもいい光景を見たり、聞かなくてもいい雑音に囲まれながら生活をしていると、いつの間にか時の流れに流されていたり、心の奥に置かなくてはならない確かなものを失っていくような気がします。

 宿の周りには生活のにおいはほとんどありません。しばし現実の生活から離れて、冷たい空気に体をさらし、疲れた心を蘇生させてゆっくりとくつろいでいただける宿にしたいと思っております。

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posted by 風のテラス 古天神 at 00:18 | Comment(0) | 風のテラス便り
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